車検費用の目安はどのくらい?車検相場や費用の内訳・必要書類について徹底解説


「初めての車検で費用がどれくらいかかるか知りたい」「もうすぐ車検だけど車検費用の相場はどれくらい?内訳は?」

こんな疑問にお答えします。

車の維持費で大きな割合をしめる車検費用。車の車種や大きさ、排気量などによって車検費用は変化しますが、まずは車検費用の相場やどうやったら車検をクリアできるかを知りたいという方のために解説します。

僕自身、車を所有しており初めてので車検は色々とわからないことが多かったのですが、ちゃんと下調べをしておけば何も難しくないのでサクッと理解しておきましょう。

車検だけじゃなくて、都内での車の維持費が知りたい方はこちらの記事もおすすめです。

そもそも車検とは?


「車検」とは、正式には「自動車検査登録制度」という制度の通称です。

正確には、車検といった場合には、「新規検査」、「継続検査」、「構造等変更検査」の3種類がありますが、通常「車検」といった場合は「継続検査」を指す場合が多いです。

車検の検査内容が様々ですが、目的としてはその車両が国が定めた安全面や環境面の基準に適合しているかを検査するために行います。

車検は新車で購入した場合は、新車購入後3年目、それ以降2年ごとに行う必要があります。中古車で購入した場合は、車検がフルに残っていれば2年、そうでなければそれよりも短いタイミングで行う必要があります。

車検はいつから受けられる?

車検は、検査証の有効期限満了日の1ヶ月前(離島の場合は運送期間等も考慮して2ヶ月前)から車検を受けることができます

なお、この期間内であれば、次回の車検満了日が繰り上がることはないです。

つまり、満了日が6月末で5月末に受けたとしても、次回の車検は2年後の6月末のままということ。

車検はあくまでその時のチェック機能でしかない

車検で注意しなければいけないのは、あくまで車検を受けた時点で国の基準に適合しているということだけという点です。

車検をパスしたからといっても、「その次の車検までの2年間を安心して乗り続けられるよ」という保証ではないので注意しましょう。

車を安心して乗るためには日毎からメンテナンスを怠らないようにすることが大事です。

車検費用の相場の目安はいくらくらい?


それでは、実際に車検を受けた場合の費用の相場はいくらくらいでしょうか?

通常言われているのは、車検費用の相場は以下のようなものとなっています。

車検を受けるとこ 軽自動車 普通自動車(1500ccくらい)
ディーラー車検 約7万円 約10万円
カー用品店など 約5万円 約7万円

上記の費用は、部品交換などの費用を除いた車検費用のおおよその目安です。

ただし、車検基本料金の24カ月定期点検料や車検代行料(手数料など)はディーラーやカー用品店など車検業者によって金額が変わりますので、あくまでも目安としてみておくのがいいでしょう。

車検費用の内訳とは?


車検にかかる費用の内訳は大きく、「法定費用」「車検基本費用」「部品交換費用」に分けられます。

それぞれ、

法定費用=自動車重量税+自賠責保険料+検査手数料

車検基本費用=定期点検料+測定検査料+代行手数料

部品交換費用=車のコンディションによってケースバイケース

となっています。

 車検費用の内訳:法定費用

車検費用の大部分を占めるのがこの法定費用です。法定費用は車の車種ごとに法律で定められた費用なのでディーラー車検であろうと店舗車検であろうと金額は一緒です。

法定費用の内訳について細かくみていきます。

重量税(自動車重量税)

自動車重量税は、車の重量に合わせて0.5tごとに課税金額が増えていく仕組みになっています。

一番ポピュラーなのは、コンパクトカーサイズ(1.5t~2t)で20,000円、普通車サイズ(2t~2.5t)で25,000円がかかります

重量税は排出ガス性能、燃費性能などの環境性能が高い車種(例えばハイブリッドカーなど)に対してはエコカー減税が適用されます。

この辺りの減税額や減税の条件等は国土交通省のホームページから確認することができます。

自賠責保険料

「自動車損害賠償責任保険」、通常「自賠責保険」とは、車を所有する人全員に課せられた加入義務のある保険です。

自賠責保険は、交通事故の被害者救済を目的としたもので、万が一交通事故を起こしてしまった場合、対人にのみ損害を保証する保険です。

自賠責保険は対人のみの保証となるため、事故を起こした際の器物損壊や車両へのダメージ、運転者自身のケガに関しては保証の範囲外であることに注意しましょう。

通常は、自賠責保険に加えて上記のような内容を保証する任意保険と呼ばれる保険会社が提供する自動車保険への加入が必要です。

自賠責保険の保険料ですが、普通車で25,830円、軽自動車で25,070円がかかります。

検査手数料

車検を受ける際には、検査手数料と呼ばれる手数料が発生します。

金額はナンバーによって決められていて以下の通りです。

車種 検査手数料
軽自動車 1,400円
5ナンバー車 1,700円
3ナンバー車 1,800円

車検費用の内訳:車検基本費用

車検基本費用は、「24ヶ月点検料」、「測定検査料」、「車検代行手数料」の合計金額です。

法定費用と違ってディーラー車検や、カー用品店などによってこの金額は変動する点に注意しましょう。

点検費用

車検(継続検査)を受けるためには、24カ月定期点検を受け流必要があります。

自家用車の24カ月点検項目は56項目あります。この24カ月点検を自動車ディーラーで行うと軽自動車で1,6200円、1500ccクラスで21,600円、2500ccクラスで29,160円が相場です。

車検代行手数料

これは車のユーザーに変わって車検を行う人件費で、この車検代行手数料も車検を出す場所によって変動します。

自動車ディーラーでは1万800円が相場です。

オートバックスなどのカー用品店では車検基本料1万2800円の中に24カ月点検、検査ライン使用料、事務手数料を含んでいるところもあるので比較する必要があります。

車検費用の内訳:部品交換の費用

これは車のコンディションによって値段が変わってくるので一概にいくらというものではありません。

主に、各種パーツの劣化、オイル交換、ブレーキパッドの摩耗等の消耗品に対しての交換費用となります。

一般的には、走行距離が増えるほど、年式が古い車種ほど部品交換の費用は上がる傾向にあります。

車検費用の相場は?


車検費用の内訳がわかったところで、実際の車検費用の相場がいくらかみていきます。

(※参考:車検費用の目安はどのくらい? 車検相場や費用の内訳を徹底解説

車検費用の相場:車種ごと

車検費用の相場は、車種によって異なります。

軽自動車であれば比較的安くすみ、逆に重量税が大きくかかる2000cc以上のクラスでは高くなる傾向にあります。

また、エコカー減税の対象になるかどうかでも車検費用は大きく変わるのもポイントです。

排気量1,500cc程度のコンパクトカーの場合の車検費用相場

By: toyota.jp

※写真はトヨタのアクア
国内で人気のコンパクトカー(フィット、アクア、デミオなど)が属する排気量1500ccクラスの車種の車検相場を計算してみます。

このクラスは車両重量1トン~1.5トン、5ナンバーサイズの小型車が中心のクラスです。

内訳 費用
重量税 1万5000円~2万4600円
自賠責保険料 25,830円
検査手数料 1,700円
定期点検料 23,760円
測定検査料 8,640円
検査代行手数料 10,800円
合計 85,130円~94,730円

上記の金額に追加して、車のコンディションによって交換部品の部品代や交換費用などが加算されます。

排気量2000ccクラスの普通車の場合の車検費用相場

By: kakaku.com

※写真は日産のセレナ
続いて、ファミリー世代に人気のミニバンクラス(ステップワゴンやノア、セレナ、アルファードなど)が属する排気量2,000ccクラスの車検相場を計算してみます。

コンパクトカー同様、エコカー減税なども加味すると以下の金額よりも安くなる場合があります。

このクラスは車両重量1.5トン~2トン、3ナンバーサイズの普通車が中心のクラスです。

内訳 費用
重量税 20,000円~32,800円
自賠責保険料 25,830円
検査手数料 1,800円
定期点検料 28,080円〜31,320円
測定検査料 8,640円
検査代行手数料 10,800円
合計 97,690円~107,250円

これに部品交換代などが加算されたものになります。

軽自動車の場合の車検費用相場

By: honda.co.jp

※写真はホンダのN-Box
最後に軽自動車の車検費用の相場を計算してみます。

コンパクトカーと並んで人気のクラスである軽自動車は他のクラスと比較しても車検費用が安く済むのが特徴。

内訳 費用
重量税 6,600円
自賠責保険料 25,070円
検査手数料 1,400円
定期点検料 14,580円
測定検査料 8,640円
検査代行手数料 10,800円
合計 66,790円

また、クルマの状態によっては整備が必要となり、別途追加で部品費用が必要となる点はその他のクラスと同様です。

車検費用の相場:場所ごと

続いて、車検を受ける場所(ディーラー、店舗、ガソリンスタンド、車検場)ごとの車検費用の相場をご紹介します。

ディーラーで受ける場合

ディーラーで車検を受けた場合の車検費用の相場ですが、その他の場所で受けた場合よりも高額になる傾向があります。

以下が、車種ごとの車検費用の相場になります。

車種 車検費用
軽自動車 約7万円
1,500ccクラス 約10万円
2,000ccクラス 約11万円

上記には、部品交換費用などは含まれていない点に注意です。

カー用品店などの店舗で受ける場合

オートバックスなどの大手カー用品店も車検を受けることができます。

その相場はおおよそ、下記の通りです。

車種 車検費用
軽自動車 約4.5万円
1,500ccクラス 約6.5万円
2,000ccクラス 約7.5万円

ディーラーで受けるよりも定期点検料や代行手数料が安く設定されていることが多く、車検の費用が抑えられます。

ガソリンスタンドで受ける場合

一部のガソリンスタンドでは、車検を請け負っている店舗もあります。

ガソリンスタンドでの車検もディーラー車検と比較すると安く済むことが以下の相場感からわかります。

車種 車検費用
軽自動車 約4.5万円
1,500ccクラス 約6万円
2,000ccクラス 約7.5万円

ガソリンスタンドとカー用品店などの店舗はほとんど値段が変わらない印象です。

車検はどこで受けるのがおすすめ?


一般的には、上記の「ディーラー車検」、「カー用品店での車検」、「ガソリンスタンドでの車検」が主な選択肢になるかと思います。

※直接自分で車検場に持ち込む「ユーザー車検」もありますが、平日のみで予約も必要のためあまりおすすめできません。

安心感とベストなコンディションを保証したい方

とにかく、愛車の安心感と完璧で信頼できる整備を期待するのであれば、「ディーラー車検」がおすすめです。

他のところで車検を受けるよりも割高にはなりますが、その分その車種に熟知した専門のスタッフによる整備が受けられるので安心して車検を任せることができます。

また、新車でディーラーから購入している場合は車検時期の案内やディーラー特典なども期待できます。

費用の安さと店舗の特典を重視したい方

車検を通ることを目的として、なるべく安く車検費用を抑えたいのであれば「カー用品店などでの車検」もしくは、「ガソリンスタンドでの車検」がおすすめです。

特にディーラーでの車検にこだわりがないのであればお得に車検を通せるのは車の維持費を抑えるという点でも大事な考えです。

また、店舗での車検の場合は、例えば、ガソリンスタンドであれば洗車サービスや室内クリーニング、ガソリンの割引券などの店舗独自の特典を得ることもできるので、単に車検費用だけではないメリットがあります。

車検費用を安くおさえるポイント


ここでは、車検費用を安くおさえる基本的なポイントをご紹介します。

ポイント①:複数業者に見積もりを依頼する

特に、ディーラー以外での車検では、店舗ごとに値段設定や特典が異なるので複数のところに見積もりを依頼して比較するのがポイントです。

見積もりをして、一番安いところに依頼すると車検費用をおさえることができます。

ただし、そのような店舗は「車検を通すこと」を目的としているので、整備力に疑いがある場合などが無きにしも非ずです。

あらかじめ、口コミなどを見て評判を確認しておくようにしましょう。

ポイント②:普段から整備をしておく

これは、車検までに期間がある場合にはぜひ、やっておきたいことです。

車を安全に乗るという意味でも、普段からしっかりと車のメンテナンスをしておきましょう。

車検費用では、どんなに基本費用を抑えたとしても、部品の交換などが多ければ結果的には高額な費用が発生してしまいます。

普段から、オイル交換や不具合のある部品を交換するなどをしておけば、車検時に基本費用だけで済ますことができます。

ポイント③:不要な整備項目を削る

車検時には店舗側から様々な整備項目が示された見積もりをもらうことになります。

その中には、必ずしも早急に対応しなくてもいいものや、車検に関わらないものをしれっと含まれていたりします。

実際に、見積もりを提示された場合は、お店の人にそのような項目を教えてもらって自分の判断で外すというのもアリです。

まずは、安く車検を通して、後から徐々に整備をしていくというのも間違いではありません。

個人的におすすめの車検方法


筆者の僕自身車を所有しており、車検を経験しています。

最後に、僕がおすすめする車検の受けかたをご紹介します。

車検予約は「楽天車検」がお得&便利

僕はいつも車検を「楽天車検」で予約してやっています。

楽天車検は、楽天が提供している車検予約サービスですが、自分の住んでいるところの住所を入れるだけで簡単に近くで車検を受けられるところを案内→予約が可能です。

楽天車検を使うメリット

楽天車検には以下のメリットがあります。

車検予約が簡単(楽天会員であればめんどくさい情報登録はほぼ無し)
ガソリンスタンドで割引がある
楽天ポイントが貯まる

楽天車検を使って車検を予約すると、例えば楽天会員であれば予約がすぐにできます。

また、楽天車検経由で車検をすると、車検費用が1万円割引になったり、車検完了後に楽天ポイントが500ポイントもらえたりと金銭的なメリットが非常に大きいです。

特にディーラーでの車検にこだわりがないのであれば利用するメリットが大きいかと思うので、車検を考えている方は楽天車検を試してみてください。