【2021年版】都内で車を所有した場合の維持費はいくら?維持費の内訳や安く抑えるポイントをご紹介


「都内で車の購入を考えているけど実際の維持費はいくらかかるのだろう?」「都内で車を所有したらざっくりといくら必要なのか知りたい」

こんな疑問にお答えします。

都内で車を所有した際にかかる維持費の平均額とは?


まずは、都内で車を所有している人の年間の維持費の平均額をご紹介します。

都内でも、区や市によって維持費は異なりますが、23区内での平均額は約53万円(※)です。

都内では、例えば中央区、港区、千代田区などは駐車場代が高く、平均額が高い傾向にあります。上記の53万円はあくまで平均値であることにご注意ください。

※”東京都の駐車場代&維持費はいくら?【2018年版の計算結果】“参照。

維持費の内訳とは?

車の維持費には、主に以下の費用が内訳として含まれます。

・駐車場代
・ガソリン代
・自動車税
・重量税
・自賠責保険
・任意保険
(・車検費用)

車をローンで購入している場合は、上記にプラスして月々のローン費用が上乗せされることになります。

駐車場代

都内での駐車場代は、平均額が3.11万円で都道府県別で一番高額です。

自動車税

自動車税の金額は、その車の排気量によって決まっています。

排気量ごとの自動車税の金額は以下の通り。

排気量 税額
660cc以下 10,800円
1000cc以下 29,500円
1000cc~1500cc 34,500円
1500cc~2000cc 39,500円
2000cc~2500cc 45,000円
2500cc~3000cc 51,000円
3000cc~3500cc 58,000円
3500cc~4000cc 66,500円
4000cc~4500cc 76,500円
4500cc~6000cc 88,000円
6000ccより大きい 111,000円

重量税

重量税は、読んで字の如く、自動車の重量に応じて課せられる税です。

基本的には、0.5tごとに4,100円ずつ増えて行きます。

ただし、車の年式や車検時期、エコカー減税などの細かい制度があるので、実際の税額は個別の車ごとに異なる場合があるので注意しましょう。

詳細については、国土交通省のホームページから確認ができます。

自動車重量税額について(国土交通省)

自賠責保険

こちらは、排気量等に関わらず、車検時に2年分の保険25,830円がかかります。

軽自動車の場合は、少しだけ安くて25,070円になります。

任意保険

いわゆる、自動車保険と呼ばれているものです。

保険会社やグレード、補償内容などによって大きく左右されるので、この記事では一般的な車(普通車1500ccで対人対物無制限、車両補償あり)で毎月約1万円とします。

車検費用

車検費用の内訳は、自動車重量税・自賠責保険料・印紙代の法定費用が基本です。

実際には、車検を行うディーラーや業者への手数料、部品交換等がある場合は部品代が追加でかかってきます。

年間での維持費の例


以上が車を所有した際に掛かってくる費用の内訳です。

では、実際に都内で一般的な車を所有するとした場合の年間の維持費はいくらくらいになるのでしょうか?

前提条件

・車種:一般的な1500cc程度のファミリーカー(新車)
・駐車場代:31,100円/月
・ガソリン代:5,000円/月
・エコカー減税:なし
・車重:1.5t
・車両価格:込み込み200万円
・頭金:100万円
・ローン:残100万円を5年ローン
※簡単のため、ボーナス加算月なし。残価クレジット制度は不使用

実際にかかる年間の維持費

上記の条件で、それぞれの税金等を合算し、そこに駐車場代とローン代を足し合わせると年間の維持費が算出できます。

毎月の維持費

項目 金額
駐車場代 31,100円
ガソリン代 5,000円
自動車税 34,500円/12=2,875円
重量税 22,500円/12=1,875円
自賠責保険 25,830円/12=2,153円
任意保険 120,000円/12=10,000円
ローン費用 1,000,000円/60=16,667円
合計 69,670円

年間の維持費

年間維持費は、(月の維持費)×12ヶ月なので、

69,670円×12=836,040円

今回の場合は、計算を簡単にするための条件をいくつかつけてしまった為、東京都の平均額(=約53万円)を大きく上回った結果になりました。

実際には、最近の車の多くはハイブリッド仕様であったり、燃費基準が有料だったりする場合が多くエコカー減税の対象になるかと思います。

エコカー減税では、重量税が大幅に軽減されるなどのメリットがあります。

維持費を安く抑えるポイントとは?


実際に一般的なファミリーカーを想定して年間の維持費を出してみると、約80万円もの金額が掛かってしまうことがわかりました。

毎月の支出にして約7万円がかかるのは、やはりお財布にも厳しいという方も多いのではないでしょうか。

以下では、維持費を安く抑えるポイントをご紹介します。

エコカー減税を活用する

エコカーに指定されている車種に関しては、重量税に対して減額が認められています。

減免率は最大75%となっており重量税をかなり抑えることができます。

減免額は、それぞれの車種によって異なるので個別に確認する必要があります。

減免額についての詳細はこちら→自動車重量税額について(国土交通省)

任意保険を安く抑える

任意保険に関しては、各保険会社から様々なプランが提供されています。

特に、今回の例では車両補償ありの場合を想定しましたが、対物対人補償のみであればもう少し費用を抑えることができます。

ただし、万が一事故を起こした際の車の修理費用は実費負担となるので注意が必要です。

そのほか、任意保険の申し込みの際にインターネットからの申し込みをすると保険料が1万円割引になるものもあるので、複数の保険会社のプランを比較することをおすすめします。

まとめ

車の維持費については正直なところ、車種や適応する保険プラン、駐車場代や利用頻度(=ガソリン代)によって大きく左右される部分が多い為、今回の例はあくまで参考として見ていただければと思います。