感情に訴えかける『感性』の車メーカー「アルファロメオ」の魅力をご紹介



「アルファロメオってどんなメーカー?」「アルファロメオってどんな車?」

こんな疑問にお答えします。

アルファロメオ(Alfa Romeo)とは?


アルファロメオ(Alfa Romeo)とは、1910年創業のイタリアの老舗自動車メーカーです。

現在は、イタリア最大手の自動車メーカーであるフィアット(FIAT)のグループ会社となっています。

アルファロメオ(Alfa Romeo)の車は、特徴的な顔立ちをしたデザインをしており、創業地であるミラノ市の紋章を掲げる楯を表現した三角形のフロントグリル(トライローブと呼ばれる)が全ての車種で採用されていて、アルファロメオのアイコンとなっています。

アルファロメオ(Alfa Romeo)は、第二次世界大戦以前から自動車レース界で強豪として名を馳せており、のちにアルファロメオ(Alfa Romeo)のレース部門の総責任者であったエンツォ・フェラーリは独立して、あの有名なフェラーリ(ferrari)を創立しました。

元来スポーティーなイメージと独特のデザインが合間って、「アルフィスタ(Alfista)」と呼ばれる熱狂的なアルファロメオ(Alfa Romeo)ファンが存在するほどのディープな魅力に溢れた自動車メーカーです。

アルファロメオ(Alfa Romeo)のトライローブと四つ葉マーク

アルファロメオ(Alfa Romeo)には、ブランドを象徴する2つのアイコンがあります。

1つは、アルファロメオ(Alfa Romeo)の全車種共通の意匠となっている盾型のフロントグリル。2つめは、ボディサイドにあしらわれた四つ葉のクローバー(クアドリフォリオ)のマークです。

トライローブ


アルファロメオ(Alfa Romeo)のアイコンは、盾型の「トライローブ」と呼ばれるフロントグリルです。

アルファロメオ(Alfa Romeo)のエンブレムは赤い十字架と大蛇により、ミラノ市章とヴィスコンティ家の紋章を表しています。

トライローブは、このエンブレムをいただく盾をイメージしていると言われています。

クアドリフォリオ


クアドリフォリオ(Quadrifoglio)は、1923年、Alfa Romeoのレーシングドライバーであったウーゴ・シヴォッチが、タルガ・フローリオで優勝を果たしたとき、マシンのノーズにこのエンブレムが描かれていたことがそのルーツと言われています。

アルファロメオ(Alfa Romeo)のモデルの中でも、特にスポーツテイストの強いグレードにはこのクアドリフォリをのエンブレムが掲げられています。

また、「クアドリフォリオ」というグレードも存在しており、最近のモデルではジュリア(Guilia)の最上位モデルがこの「クアドリフォリオ」となっています。

アルファロメオ(Alfa Romeo)の魅力:感性の車造り

よくアルファロメオ(Alfa Romeo)の魅力は、「その車としての性能以上に感性に訴えかけるエモーショナルな部分にある」と言われています。

魅力①:デザイン

By: alfaromeo-jp.com

アルファロメオ(Alfa Romeo)のデザインは、人間工学に基づくインテリアや空力性能を追求したエクステリアを採用しています。

一方で、そのデザインは単に機能美としての側面だけではなく、意匠美とも言えるアルファ ロメオのDNAともいうべき、「シンプル」かつ「直感的」な美しさを随所に感じさせるものとなっています。

アルファロメオ(Alfa Romeo)の熱狂的なファンであるアルフィスタの多くは、そのデザインに惹かれるという人も多いほど。

イタリアン・デザインの極みといえるアルファロメオ(Alfa Romeo)のデザインは、人の琴線に触れる魅力があります。

魅力②:エンジン


アルファロメオ(Alfa Romeo)のエンジンは、高回転まで回る非常に気持ちのいいエンジンとして評価を得ています。

特に、画像のアルファロメオの”純血V6エンジン”は名機との声が高く、高回転まで回すと甲高い甘美な咆哮を奏でてくれます。

高回転・甲高いエンジン音としては、フェラーリ(Ferrari)のV8エンジンに勝るとも劣らないキャラクターを備えています。

また、工業製品として、世界トップレベルの造形美を誇るところも魅力です。

魅力③:ライドフィール

アルファロメオ(Alfa Romeo)の魅力は、その乗り味にも現れています。

決して、フェラーリ(Ferrari)のような絶対的な速さはありませんが、街中で、ワインディングで小気味良いシフトフィールとエンジン音に誘われて思わず、アクセルを踏み込みたくなるような楽しさがあります。

僕も、アルファロメオ(Alfa Romeo)のミト(MiTo)という現行ではエントリークラスのモデルを所有していますが、それでもしっかりとアルファサウンドを響かせて、キビキビと走ってくれます。

日常使いで楽しめるスポーツカーがアルファロメオ(Alfa Romeo)の魅力です。

アルファロメオ(Alfa Romeo)の現行モデル紹介

現在、日本で正規で導入されているモデルをご紹介します。

アルファロメオ・ミト(Alfa Romeo MiTo)

アルファロメオ(Alfa Romeo)のエントリーモデルで、「ベイビーアルファ」のあだ名を持つ、3ドアハッチバックです。

若い人にもアルファロメオ(Alfa Romeo)の魅力を知ってほしいとのことから発売がされたモデルで、アルファロメオ(Alfa Romeo)の中では価格もお手頃です。

1.4Lマルチエアターボエンジンを搭載しており、流行りの”ダウンサイジングターボ”となっています。

しかしながら、アルファロメオ(Alfa Romeo)独自の「D.N.A.システム」を採用し、スイッチ一つで走りのキャラクターを変化させることができるなど”全力のアルファ”を楽しむことができます。

デザインは、2007年に世界限定500台で販売された8C コンペティツィオーネの意匠を継ぐアイコニックなものとなっています。

2018年2月のマイナーチェンジでフロントグリルの意匠が先行してたジュリア(Guilia)のものと同じになりました。

アルファロメオ・ジュリエッタ(Alfa Romeo Giulietta)

ミト(MiTo)の姉貴分にあたるのが、このジュリエッタ(Giulietta)です。

搭載するエンジンは、1.75Lマルチエアターボで、240psを発揮します。日本では一番人気のモデルで5ドアハッチバックスタイルは普段使いにも、旅行にも使える利便性があります。

フロントグリルのトライローブ下の赤いアクセントラインは、女性の口紅をイメージしたものとなっており、現行アルファロメオ(Alfa Romeo)の中ではもっとも女性的な印象を与えるモデルとなっています。

グレードは、快適なドライビングフィールの『SUPER』、スポーティな躍動感がみなぎる『SUPER PACK SPORT』、ハイパフォーマンスマシン『VELOCE』が用意されています。

マイナーチェンジ前までは、最上位グレードに『クアドリフォリオ』が用意されていましたが、現行では『VELOCE』がその後継グレードとなっています。

アルファロメオ・4C(Alfa Romeo 4C)

アルファロメオ(Alfa Romeo)初の量産型ミッドシップスポーツです。

搭載するのは、ジュリエッタ(Giulietta)と同じ1.75Lのマルチエアターボエンジンです。

カーボンモノコックフレームの採用や徹底した軽量化によって乾燥重量895kgという超軽量ボディを実現することで、パワーウェイトレシオは3.7kg/ps、0-100km/h加速は僅か4.5秒とスーパーカー並のパフォーマンスを誇ります。

アルファロメオ・4Cスパイダー(Alfa Romeo 4C Spider)

4Cのオープンモデルです。基本的な仕様は4Cと変わりませんが、ヘッドライトの作りが4Cの時のむき出しのLEDライトから、クリアカバーのデザインに変更になっています。

4Cと比較して、柔らかいフロントフェイスの印象になった点が大きな変更点です。

通常、オープンモデルはクーペモデルと比較して、剛性確保のために補強材を使用するので車重が重くなる傾向にあります。

4Cスパイダー徹底した軽量化によってクーペモデルと比較しても+10kg程度の増量にとどめている点が特徴です。

アルファロメオ・ジュリア(Alfa Romeo Giulia)


アルファロメオ(Alfa Romeo)の4ドアセダンモデルです。先代のアルファロメオ159の後継モデルになりますが、プラットフォームを一から開発し、久しぶりにFR(後輪駆動)モデルとなりました。

デザイン、エンジン、プラットフォーム全てが新しい、新生アルファロメオ(Alfa Romeo)のブランドアイコンです。

グレードは、上質なサルーン的気質の『SUPER』、スポーティーなハンドリングや4輪駆動を採用した『VELOCE』の2グレード展開になります。

エンジンは、両グレードとも直列4気筒の2.0Lターボエンジンを搭載し、軽快な運動性能を実現しています。

アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ(Alfa Romeo Giulia Quadrifoglio)


ジュリア(Giulia)のはパフォーマンスモデルにして、アルファロメオ(Alfa Romeo)史上最もハイパワーなモデルが、このジュリア・クアドリフォリオ(Giulia Quadrifoglio)です。

ジュリア(Giulia)のエンジンは、超軽量の総アルミニウム製6気筒 700 (ps) 550ビトゥルボ(ツインターボ)ガソリンエンジンは510psを発揮し、2,500~5,000rpmで600Nmものトルクを 叩き出す。さらには、0~100km/h加速はわずか3.9秒で達成し、最高速度は307km/hを誇ります。

まさに、最強のアルファロメオ(Alfa Romeo)です。

アルファロメオ・ステルヴィオ(Alfa Romeo Stelvio)


アルファロメオ(Alfa Romeo)初のSUVモデルです。

世界的に加熱するSUV市場に対してアルファロメオ(Alfa Romeo)が出した答えがこのステルヴィオ(Stelvio)で、スポーツセダンを凌駕する運動性能を秘めています。

エンジンには、2.0Lの直列4気筒マルチエアターボエンジンを有し、最大トルク400Nm(40.8kgm)/2,250rpmを発揮します。

イメージは、ジュリア(Giulia)をそのままSUVにしてしまったような感じでしょうか。日本では、2018年6月25日からの販売開始となります。

アルファロメオ(Alfa Romeo)の魅力がわかる動画

アルファロメオ(Alfa Romeo)の魅了は、実際に走行している時にこそ伝わるもの。

そこで、最後にアルファロメオ(Alfa Romeo)の魅力が詰まった動画を紹介します。

Chris Harris Drives The Alfaholics GTA-R 290 | Top Gear

アルファロメオ(Alfa Romeo)の傑作Giulia 1300GTA Juniorをベースに、トラック仕様のチューンを施したGTA-R 290を英国のモーター番組「Top Gear」のドライバー、Chris Harris氏が駆ります。

痺れるようなアルファサウンドとクラシカルなビジュアルからは想像できない運動性能が必見です。シフトダウンした際のレブサウンドは涙ものです。

Chris Harris Drives The Alfa Romeo Giulia Quadrifoglio | Chris Harris Drives | Top Gear


同じく、「Top Gear」から、ジュリア・クアドリフォリオのレビュー動画になります。

動画では、すでに生産終了したマニュアルモデルのジュリアが登場しており、サーキットで存分にその有り余る性能を披露しています。

Chris Harris氏による的確なコメントは購入検討の方の大きな参考になるでしょう。

Can a car be art? – Alfa Romeo 8C – Top Gear – BBC


アルファロメオ(Alfa Romeo)の限定モデル、アルファロメオ8Cのレビュー動画です。

車としての性能以上に、もはや芸術とまで言えるアルファロメオ8Cの造形美やサウンドについてとことん紹介がされています。

すでに生産が終了し、プレミアがついているモデルを存分に楽しむことができる動画です。

まとめ

ハイブリッド化や、低燃費、大衆ウケする保守的なデザインに流れる自動車業界の中で、未だ稀有なポジションを確立するブランド、アルファロメオ(Alfa Romeo)。

その魅力は、数値やデータでは計れない、人の感情に訴えかけてくる「感性」の哲学です。

この記事を読んで少しでも、「アルファロメオ(Alfa Romeo)かっこいいな」と思っていただけたら幸いです。