「中古車の購入を検討しているけど購入の流れはどんな感じなのだろう?」、「車の購入にはどんな手続きが必要なのだろう?」、「中古車の購入から納車まではどれくらいかかるのだろう?」
こんな疑問にお答えします。
中古車の購入を検討している方はたくさんいると思いますが、具体的にどんな手続きが必要なのかは意外と知らないのではないでしょうか。
この記事を読めば、中古車購入の流れから各種手続き、納車までの期間を理解することができます。
実際に、中古車で車を購入した僕が、その時の状況を踏まえつつご紹介します。
中古車購入の流れ
まずは、簡単に中古車購入の流れを確認しましょう。
ディーラーからの購入と中古車屋さんからの購入で若干の違いはありますが、おおよそこの流れで購入ができます。
① 欲しい車を探す(カーセンサー、Gooネット、楽天、ジモティーなど)
② 店舗訪問・現車確認←重要
③ 見積もりだし
④ 契約手続き
⑤ 必要書類の作成
⑥ 金額の支払い(支払い方法によって位置は前後します)
⑦ 任意保険の加入
⑧ 納車
それぞれで注意すべきポイント、知っておくといいポイントがあるので、もう少し詳しく解説します。
欲しい車を探す・現車確認
中古車の探し方はたくさんありますが、特にこだわりがなければ以下2通りの方法で探せばOKです。
・実際に近所の中古車屋さんに足を運んでみる
・カーセンサーなどの中古車情報サービスを使って探す
具体的に「この車種が欲しい」というのが決まっていなければ、まずは使用目的と予算から検討を進めましょう。
使用目的・・・主に週末旅行用、通勤用、普段の買い物用など
予算・・・無理のない範囲で予算を考えましょう
欲しい車が見つかったら、現車確認に進みましょう。
気軽に行ける中古車屋さんであれば積極的に足を運んで現車確認をしましょう。
カーセンサーなどで探している場合は、遠方のお店の車が候補に上がる可能性があるので、その場合は直接店舗に問い合わせをして現車の状態を確認するようにしましょう。
ちゃんとした店舗であれば、しっかりと画像付きなどで説明をしてくれるはずです。
現車確認では細かいチェックポイントはありますが、最低限以下の項目は確認をするようにしましょう。
最低限の確認ポイント
・修復履歴・・・いわゆる事故車と呼ばれるものです。事故等で車の骨格(フレーム)部分が破損し、修理歴のあります。
・水没履歴・・・水没などの水害を受けた車です。上記修復歴車には含まれないので注意が必要です。
・故障のリスク・・・タイミングベルトやクラッチの交換、ウォーターポンプといった車の基本パーツの交換の有無で故障リスクがかわります。
基本的にこれらのポイントに引っかかるような中古車はリスキーなので購入を控えましょう。
その他、現車確認時はボディーの塗装はげ、内装、車の下回り(錆びていないかなど)を確認を忘れずにしましょう。
可能であれば、試乗してしまうのもいいかもしれません。
見積もりを出してもらう
購入検討の車が決まったら、見積もりを出してもらいます。見積もりの内訳はざっくりと、
車の費用=車両本体価格+法定費用+販売店手数料
になります。法定費用(自動車税・自動車所得税など)は車種によって法律で決まっているため、どこのお店でも同じ費用になります。
販売店手数料の部分は、各店舗によって決められているため差があります。
おおよそ、車両本体価格の20%〜30%上乗せした費用がトータルの費用と考えておけばいいでしょう。
あまりにも法外な手数料を取るようなお店では購入しないように注意しましょう。
契約手続き・必要書類の作成
見積もりに納得したら、いよいよ契約手続きに進みます。
契約書の作成は店舗でしてもらえるので、内容をしっかりと確認しましょう。
不明点がある場合は、お店の人に納得するまで説明してもらうようにすると、後でトラブルなどに巻き込まれることなく済みます。
中古車の購入に必要な書類
・実印(事前に準備しておくとスムーズ)
・印鑑証明書(事前に準備しておくとスムーズ)
・車検証(自動車検査証・販売店から受け取る)
・委任状(契約時に記入)
・車庫証明書(基本的に自分で取得する)
契約書には、実印で押印する箇所が複数あるので、購入意向がある程度固まっているのであれば現車確認時に印鑑証明と一緒に持参しておくとスムーズに契約が進みます。
契約書完了後、自分で取得しないといけないのが「車庫証明書」です。
車庫証明書とは?
車庫証明書とは、読んで字の如く、「車を置いておく場所がしっかりと確保できてますよー」ということを証明するものです。
正式には、「自動車保管場所証明書」と言います。
車庫証明の内訳
① 自動車保管場所証明申請書
② 車の保管場所の所在図・配置図←車庫の位置を示す地図を描く
③ 保管場所使用承諾証明書←大家さんに書いてもらう
④ 使用の本拠の位置が確認できるもの
⑤ 認印
車庫証明書のフォーマットは管轄の警察署のホームページからダウンロードできるのでそこから入手します。
月極めの駐車場などを借りる場合は、大家さんに記入してもらうことになります(※自身で記入する部分もあります)。
車庫証明書の記入が完了したら、最寄りの警察署に提出しましょう。
だいたい1週間くらいで警察側での車庫確認が終わり、車庫証明をもらうことができます。
証明書の発行は、地域により多少変わりますが、おおよそ3,000円前後です。
金額の支払い
お金の部分に関しては、現金払い、ローン、クレジットローンなどがあります。
現金で支払える場合は、振込方法の確認などを行いましょう。
ローンでの支払いの場合は、「銀行などの金融機関ローン」と「中古車販売店ローン」があるのでどちらを利用するか決める必要があります。
それぞれ、借り方やメリットに違いがありますが、金融機関ローンは中古車販売店ローンよりも金利が低い場合が多くあります。
銀行が提供しているカーローンであれば金利は平均2~3%と非常に低いので、審査に通るの可能性があれば積極的に利用しましょう。
中古車販売店では、ローンシミュレーターがあるのでそれを使ってローンをどう組むかを検討するといいでしょう。
任意保険の加入
任意保険は自賠責保険と違い、あくまで”任意”ですが必ず加入するようにしましょう。
自賠責保険は最低限の義務ですが、万が一対人事故を起こしてしまった場合の慰謝料をカバーできるほどの機能はありません。
万が一に備えて任意保険は加入しておくと安心です。
任意保険は、販売店での紹介以外にネットでの申し込みもできることがほとんどなので納車日までに加入しておけば問題ありません。
納車までの期間〜納車日
いよいよ、契約書類の提出が終わったらあとは納車を待つだけです。
車の状態や手続きの進み具合によりますが、納車までの期間はおよそ2週間〜1ヶ月くらいです。
車検が切れてしまっている車やボディーコーティング、カスタマイズなどをする場合は期間が長くなる傾向にあります。
納車日までは、頭金の振込や任意保険の加入などの手続きを済まして待つのが良いでしょう。
実際に納車されたら、はやる気持ちを抑えて以下の点だけは確認しておくようにしましょう。
納車時のチェックポイント
・傷、へこみはないか
・オーディオ、エアコンなど機器が機能するか
・アイドリング音、ブレーキの効き、ステアリングの角度等のチェック
・書類関係(車検証、取扱説明書、整備記録簿)
最後の書類関係では、整備記録簿も忘れずにチェックしましょう。これまでの車の整備状況が記載されているので次回以降、整備をする際の重要な書類になります。
また、整備記録簿がしっかりと揃っていればリセールバリュー(=乗り換え時の査定)も高くなります。
お得に中古車を購入するポイント
中古車購入の流れはざっくり理解できたのではないでしょうか。
最後に、中古車をお得に購入するポイントをご紹介します。
ディーラーの試乗車・代車落ちを狙う
中古車の購入で一番気になるのは、やはり車のコンディションです。
車の目利きができる人なら問題ないですが、素人には難しいですよね。そこで、おすすめなのがディーラーが直接管理している元試乗車・元代車で中古車販売されているものです。
これらの中古車は、他の中古車に比べて、
・ディーラーが直接管理しているため、間違いのない整備・点検が行われているため信頼できるコンディション
・通常の中古車よりも走行距離が短い傾向がある
という特徴があります。同じ車種を比較した時は、他の中古車よりも若干高い傾向にありますが、それでも新車で買うよりも安く、信頼のおけるコンディションの車を購入することができるのでおすすめです。
中古車のローシーズンを狙う
すぐに車を購入する必要がないのであれば、中古車価格が落ち着く4月〜5月に購入するとお得に購入することができるかもしれません。
市場価格的にこの時期は、値段が下がるのでこの時期まで待って購入するのもありです。
まとめ
中古車の購入は、はじめての場合は色々な手続きがあり不安なことも多いと思います。
実際に、僕も中古車で車の購入をしましたが、色々と書類手続きが難しかった記憶があります。
まずは欲しい車をみつけてこの記事を参考にしつつ、購入手続き・書類手続きを進めていっていただければ幸いです。
ちなみに、楽天やAmazonでも中古車の取り扱いがあるのでまずはサクッと見てみると良いかもしれません。
楽天会員であれば、楽天で中古車を購入するとかなりの楽天ポイントが発生するのでお得ですよ。