「仕事のタスクを早くこなして効率よく働きたいけど、どうすればいいのだろう」、「仕事のタスクが多くてストレス。少しでもタスク管理を楽にして仕事したいけどどうすればいいのだろう」
こんな疑問にお答えします。
仕事をするというのは、還元して言ってしまえば(作業的な部分で言えば)タスク処理な訳ですが、そのタスクをいかに効率よく処理するかというのは仕事をする上での大きなテーマではないでしょうか。
そのタスク管理について、会社勤めをしていた時に悟ったことをご紹介します。
“100%症候群”のワナ
「仕事を振られたら、手を抜かずに全力で応じる」というのは社内・社外問わずに仕事の基本だと思います。
このマインドに基づけば、依頼された仕事には100%応えたい、というのは正で、それを追求するのはきっと正しいことだと思います。
だから、几帳面で中学校の時とかしっかりと授業ノートを取って、ノート提出きっちりやっていた系の人はこの”100%症候群”に陥りやすいのではと思っています。
悲しいかな、ちゃんとしている人ほどこのワナにハマってしまうようです。
でも、社会人を数年してみて僕が思ったのは、「みんなそんなにそこに期待してねぇな」ってことです。
理由を説明します。
100%の仕事はそもそも存在しない
いきなり村上春樹の小説みたいなセリフを持ってきましたが、この事実が仕事をする上でとても重要です。
どういうことかというと、そもそもほとんどの仕事はアバウトな各人のイメージの下で動いているということです。
これは、普段仕事を依頼される場面を思い返してみるとわかると思うのですが、
「〇〇やっておいてもらえる? だいたい××な感じで出してくれればOKだから」
とか、
「〜についてのデータをエクセルでまとめておいてほしい。明日までによろしく。」
とかがよくある仕事を依頼される際のフレーズだと思うのですが、これ、色々突っ込もうと思ったら突っ込めますね?
1つ目であれば、「だいたい」、「な感じ」とあるからそのアウトプットには確実に自由度があると考えてOKでしょう。2つ目もエクセルというフォーマットは指定されているが、どんな体裁で提出して欲しいかは指定してませんね? ピボットを組んでデータ出しをするのか、それとも表形式にしてあとでパワポに簡単に貼り付けられるようにしておくのか、などなど色々考えられます。
もちろん、素晴らしく具体的に誰がその仕事をしてもアウトプットにブレがない指示をする人もいるかもしれませんが、毎回毎回そんなことをしているわけはないので、その部分については今回は触れないようにしましょう。
つまり、そもそも仕事が依頼されるタイミングでそこからのアウトプットに差が生まれ得る時点で、100%の仕事なんていうのは存在しないわけです。
70%で仕事はパスしよう
それでは、どうしたらいいかというと、
だいたい70%くらいの完成度で仕事をパス→その後注文があればそこを修正
という風に仕事をすればいいわけです。結局100%なんていうのはありえないので、自分の中でだいたい及第点(=70%くらい)の出来まできたら一旦、仕事をパスして、それ以降は一緒に100%を目指すように動くようにするといいのではと僕は思います。
上記のスタンスをクライアントワークに当てはめてみると以下のようになるかと思います。
・クライアントからの要望
↓
・こちらでクライアントのニーズを汲み取りつつ、ざっくりした提案を複数用意(=70%くらいの細部を詰めすぎない提案)
↓
・クライアントと一緒に「こんな感じはどうか?」、「こういうオプションはどうでしょう?」など一緒に細部を詰める
↓
・最終的なアウトプット
こんな感じになるでしょうか。
70%でこなすと何がいいのか?
それでは、仕事を70%でこなすことの何がいいのか?
僕は、以下の2点においてメリットがあると考えています。
1.仕事が上手く回る
2.仕事のストレスが軽減する
仕事が上手く回る
70%で仕事をこなすと仕事が上手く回ります。
なぜかというと、仕事というのは基本的にチームプレーだからです。自分一人で仕事をしているわけじゃないので、いつまでも100%のアウトプットにこだわって仕事を自分のところでホールドしているのは全体からしたら迷惑な行為です。
それよりも、サクッと70%くらいの出来で他の人に仕事をパスして回したほうが、全体としての仕事は進捗するはずです。
仕事のストレスが軽減する
一見すると、タスクを70%でこなすこととストレスには関係がなさそうですけど意外とこれがあるんです。
日常的な仕事のストレスの多くは、溜まってしまったタスクではないでしょうか?
もちろん、人間関係や仕事の適性によるものはありますがそれは一旦、置いておきます。
依頼された仕事が終わってないうちに、次の仕事が、・・・とどんどんタスクが溜まっていって仕事が回らないストレスほど嫌なものはないですよね。
僕も実際、新卒の時は何でも受けてパンク気味になってしまったことがありました。
そんな中で、この仕事を70%でこなすことを意識しだしてからは、タスクを長く溜めることもなく仕事のストレスが軽減しました。
要は、自分のところにある仕事の滞在時間を極力短くすることが大切だということです。
そのためには、この70%でこなすというのが本質的に効いてきます。
まとめ
話をまとめます。冒頭の疑問に対しては、
「仕事のタスクを早くこなして効率よく働きたいけど、どうすればいいのだろう」
→タスクを70%くらいの出来でこなして、その後はチームや周りの人、クライアントと一緒に100%目指しましょう。
「仕事のタスクが多くてストレス。少しでもタスク管理を楽にして仕事したいけどどうすればいいのだろう」
→タスクを70%でこなして、自分のところにある仕事の滞在時間の短縮を図りましょう。
仕事はチームワークです。自分一人で出せる結果はたかだかしれているし、正直なところスーパー仕事ができる人でなければ誰もそこまであなたのアウトプットには期待していません。
それだったら、極端にアウトプットにこだわらずに効率よくタスクを回して、全体での仕事の進捗を取る方向に行動するのが正しいやり方ではないかと思います。
そうそう、ザッカーバーグパイセンも言ってるみたいだし、きっと正しい。